【Live後記】昭和歌謡の世界 8/26(木)
8月26日(木)は、浅草「舵輪」にてペガサスとの2回目の昭和歌謡でした。
最近ライブレポを書いていませんでしたが、
こんなコロナ禍こそライブレポが必要だな、、、と思ったので、
今回は頑張って沢山書きたいと思います!(笑)
本日のラインナップ
1.魅せられて(ジュディ・オング)
2.君は天然色(大滝詠一)
3.スローなブギにしてくれ(南佳孝)
4.異邦人(久保田早紀)
5.二人でお酒を(梓みちよ)
1.17才(南沙織)
2.モンローウォーク(南佳孝)
3.北の宿から(都はるみ)
4.この木なんの木
5.真夜中のドア Stay With Me(松原みき)
6.いい日旅立ち
今回は、7月に亡くなった音楽プロデューサー酒井政利さん、5月に亡くなった小林亜星さん、今年50周年の作詞家松本隆さんをフューチャリングしてお届けしました。
なんせ沢山あるので、選曲に悩みますね。(笑)
「魅せられて」は酒井政利さんがプロデュースでチョイスです。
好きな男の腕の中でも、違う男の夢を見る~♪という実に、大人な背徳感ある歌詞の世界です。
やはり、イントロのフレーズは外せない(笑)、ペガサスのお二人にお任せでスタートです。
「君は天然色」大滝詠一 作詞 松本隆
松本隆さんの歌詞は、1度読んだだけでは歌詞の意味が解釈出来ません。(笑)
当時80年代くらいから、こういう歌詞の解釈の難しさや、リズム優先にワードチョイスしてるかのようなフレーズ、メロディー優先に課しを乗せていくテクニック。この時代は、桑田佳祐さんとか台頭してきますね。
君は天然色はAメロ、Bメロ、歌詞の音の譜割りが違います。敢えてそんな面倒な(笑)難しくしてるのはなんでや?と作曲の大滝さんに聞ーときたい気分です。
でもその手の込んだ点も、自然に聴こえるシンガーのテクニックの高さを感じます。
改めて、歌って勉強になる曲でした。
「スローなブギにしてくれ」も、松本隆さん作詞。
これは、ストレートな歌詞で、出だしのWant you~♪がカギとなっています。先日TV番組で送られてきたデモテープにこのWant you~と入っていて、そのまま採用したという裏話でした。
作詞家も納得させた、出だしだったんですね。(笑)君を知りたくて、と甘えつつ、弱い部分を見せてしまった、と男ごころ揺れ動きをストレートに歌詞にしてる、女ごころくすぐる歌詞です。(笑)そして、ラストに、お前が欲しい~♪と口説き文句ですね。
このスローで3連のアレンジが心地よく揺さぶりますね。
大人な歌詞ですね、歌っていても楽しかったです。
「異邦人」'79 久保田早紀さんヒット曲。酒井政利さんプロデュースです。
これは、当初スローなテンポだったそうで、これは違うとテンポを上げたという裏話があります。
テンポを上げたことで、よりエキゾチック感が増してる気がしますね。
オリジナルの透明感を残した声質で、癖をつけないで歌いたい曲です。
「二人でお酒を」 '74梓みちよさん
ショートヘアでファッショナブル、カッコいい女性のイメージでしたね。
そしてこの曲は、Bメロでしゃがんで歌うというスタイルが斬新で目を引きましたが、私はやはり歌詞の深さに注目しています。
人生の甘いも酸いも超えて、それでその先にあなたと会いたいという気持ちを私は感じ取ってしまいます。(笑)
ふとした時に思い出す人、でも会えば似た者同士で合わない。(笑)でも会いたいという、大人な世界がこの歌詞にはありますね。
なので、女の醍醐味を梓みちよさんのように男前に歌うのがいい。可愛いだけの女には歌えないな。。。あはは
「17才」 '71 南沙織さんのヒット曲で、酒井政利さんプロデュース。
タイトルどおりの17才という年齢を感じる、初々しさを前面に出てる曲ですね。歌の出だしは、ウン(8分休符)タータタタ タタというリズムが休符からターと伸ばす部分に行く点で、甘ったるくなります。(笑)譜面上、イーブンにフラットに歌えなくはないけれど、それでは味気ない。ここは敢えてそこにアクセントがある気がしてならないのです。それが、17才の若さ、甘さを表現さえしてる気がします。
好きなんだもの 私は いま 生きていると最後の歌詞は、好きという思いそのものが17才には生命力のような、エネルギーを感じます。
歌っていて、楽しかったです。
「モンローウォーク」'79 南佳孝さん
これは、スローなブギにしてくれをチョイスしてたら、タクさんのギターが聴きたくて選曲しちゃいました。(笑)
歌詞を見ると、まるでイパネマの娘。(笑)作詞は来生えつこさんですが、男心を詠んでいますね。
南佳孝さんのこのエロい感じの歌詞が似合いますね~。そして、南佳孝さんも、メロ有りきな感じ。(笑)歌詞に充てたメロではなく、メロに充てた歌詞って感じが、歌って分かる。だから、歌いにくいと言えば歌いにくい。ま、今のJ-POPはこれが主流ですけど。
だから、抽象的な歌詞になると、余計言ってることがわからないんですよね。
「北の宿から」'75 都はるみさん 作詞 阿久悠さん 作曲 小林亜星さん
今回は、ド演歌を選んじゃいました。以前に、阿久悠特集をやった時は、さすがにあのサテンドールでド演歌を歌うわけには躊躇われましたが、今回はやっちゃいました。私は、今回新境地となりました。
阿久悠さんは、女の情念を書かせたら天下一品。(笑)この歌詞は、語りの歌詞なので、歌うより語る想いに重きを置きました。
サビは、ガ鳴りーの、節つけまくりーの、しゃくりーの、やりたい放題です。あはは
Cメロになると、あなた 死んでもいいですか?という歌詞。今では、コンプラだの、メンハラだのと言われそうですね。
情念を死んでもと言ってしまう、怖~~い曲ね。(笑)魂で歌う曲です。
「この木 なんの木」 作詞 伊藤アキラさん 作曲 小林亜星さん
亜星さんと言えば、このCMソングが外せませんでした。今は無き社名のNational!そして、同じ5月にこの作詞家伊藤アキラさんも亡くなられいて、歌うしかないっしょ!と思ったのです。
譜面も入手出来て、やっちゃいました。とてもHappyな歌詞だったんだ、、、と、歌っていて心温まる歌詞でした。
タクさんが「日本はCMソングもフルバージョンで制作する」とMCを挟みつつ、楽しく歌いました。
お二人へ、合掌。
「真夜中のドア Stay With Me」 唄 松原みきさん
これは、TV番組で紹介してるのを聞いて、ああ、こんな曲あったな、、、って思って、今回選曲に挙げました。
シティーポップ感が心地よくて、いいですね。ちょっと小慣れなくて、次回はもっとうまく歌いたい。
この曲は、海外の方がYouTubeに載せて、リバイバルヒットもしたそうですよ。
「いい日旅立ち」 '78 山口百恵さん
酒井政利さんプロデュースで選曲しました。酒井さんは、この後松田聖子さんなど80年代のアイドルを手掛けますね。
百恵さんの声質の質感を大切に、抑揚をつけず、歌詞へ思いを込める。そんな唱法が、歌詞をサビのフレーズを活かしてると思います。
昭和歌謡は、オリジナルをなぞりつつ、その上で自分の解釈を上手く載せていきたいと思わせます。
それは、より昭和歌謡の解釈と歌手としての実力も問われるな、と思いながら、「あ、こんな曲った!」と発見しながら楽しんでいます。
今になって、日本の曲から学ぶもの多く、表現力をスキルアップしてくれてる気がします。
ペガサスのあんぽさんとタクさんとご一緒すると、お二人の長年共演するからこその息のあった演奏に安心して身をゆだねていける、幸福感があります。
タクさんは、まさにその時代をリアルに弾いてきた方なので、そのリアリティーたるや(笑)、それを音で感じてるって幸せですね。
そして、お二人はラジオ番組をされているので、二人のトークはラジオを聴いてような、軽妙さを感じ心地よいんですね。
それも楽しい一つです。
今回は、コロナ禍ということもあり、自分でレポを熱心に、ほんと久しぶりに書きました。
少しでも興味を持っていただけたらと思いますし、遠方の方は聴く機会がないので、楽しんでもらえたらと思いますし、ライブに来れなかった方は、次回の楽しみにしてもらえたら、と思い、書きました。
どうぞ、次回の昭和歌謡を、、、、お・た・の・し・み・に💛
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