スタッフ側になって見えるミュージシャンの姿
先日、浅草「舵輪」で、西村協さんwith trioでのライブでした。
舵輪では、3ヵ月に1回の間隔で出演されています。
協さんの時はお客様も多く、毎回私がお手伝いで入っています。
そして、毎回ノリの良い曲に合わせて、ホントに皆さん踊ります。
ええ、このように。(笑)
そして、「楽しかった~」と言って帰っていきます。
色んな意味で勉強になります。
協さんのMC、間合い、お客様との距離感、選曲、ピアノの本田さんの盛り上げ方や演出、ベースのジャンボさんの演奏サイドでのバランス調整、ドラムの由記夫さんの安定感。
でも、いつも感心するのが、これだけミュージシャンがいて、お客様が入ると、スタッフの動線が危ういものですが、協さんのライブで困ったことがありません。
ベテランのミュージシャンは、そういうことを心得ていて、店内で邪魔はしないんですね。協さんや本田さんがお客様に挨拶したり、時にお席に着座してもお客様にもスタッフにも邪魔になるとこには居ないし、お客様やスタッフの動きを見てるんだと思います。ほんとに毎回感心させられます。
自分が出演者の時、私はどうだろうか?と思う時がある。
出来るだけ邪魔にならないように、最低限は来て下さったお客様へ挨拶は必要ですが、場所によってはゆったりと出来ないことが多いんですが、、、、
だから、お客様には、話をしに来た飲み屋感覚ではなく、ライブを聴きに来てほしいわけです。
私もファン心理としては話をしたいところではありますが、それはケースバイケースで挨拶程度の時もあるし、話せるときはラッキーであって。。。そんな場所で、独占するほうがおかしい、込み入った話をしたとて困るもんです。あくまで、出演者のペースですよ。
それだけの音楽を提供しなくては、、、と思うわけですね。
だから、どうせ行っても話せないんでしょ?みたいな事を言わずに、聴きに来てほしい。
それがシンガーとしての本筋なんですもの。
と切に願います。
そして、協さんはじめ、皆さん、演奏が終わったら、撤収が本当に早い。(笑)
ビックリするくらい、ゆっくりしていけば??と思うくらい、引き際が早い。なんでしょう、この美しさ?と思うくらい、ミュージシャンとしての出演することの昔ながらの「常識」。なんだろうと思えてきます。
時間が押したライブならお店のために撤収は早く、時に来てくれたお客様へ退店をうながしても、ミュージシャンはいいと思っています。それを一緒になって、ダラダラとするとお店のスタッフも帰宅できなくなります。
そういった全体的な俯瞰が出来ることも、トップミュージシャンとしての心得と私は感じています。スタッフで見えたこと、スタッフでなくても気づいてるミュージシャンは素晴らしいと思います。
リハの時からモノを広げていると必ず忘れ物をします。
忘れ物は本人が大変と思うかもしれませんが、お店の方も調べたり、管理したり手間がかかるわけです。デキる人ほど、自分の荷物はコンパクトに置き場を決めていますし、邪魔にならないように置いていたりします。
私も常にそれを心がけて。。。。
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