『魅せる』という本当の意味
今日、ニュースで、今落語ブームが若者に拡散してる。
という話だった。
この末広亭に大行列が出来ていた。
そして、若者のインタビューは「生、ライブ感がいい」と言っていた。
古典的なライブハウスには集客があるようだ。(笑)
これは、西洋的ライブハウスにも集客しなくてはっ。
時々、私は落語に何かヒントはないか?という目線で考察することがある。
円楽さんや歌丸さんが好きなのは、社会を風刺しながら笑いを誘い、人に政治・経済が身近に感じれる、そんな姿勢が子供の頃から好きだった。
芸能人のような影響力のある人が、政治的な社会的なメッセージを批判する人もいるけど、有名だからこそ、しっかり勉強して発信して、一石を投じればいいのよ。
最終的決断や判断は個人だ。あくまで一石を投じる。
もとい。
今回のニュースで、20代の男性が落語もよく知らずに、脱サラして師匠のお宅に住み込みの弟子入りをしない、練習はネットの動画、という新時代の人(前座見習い)を紹介してた。
師匠が、この前座見習いに稽古をつけるんですが、
『覚えたものを見せてたら、伝わらない。
魅せるという事を身につけないと。』
覚えたことをなぞっても、伝わらない。
そう言っていた。
本当に暗記して、体に入れて、そこから更に落とし込みをする。
そこまでには、本当に莫大な膨大な時間と労力がかかる。
改めて、実感するし、反省する部分でもあります。
結果、笑ってもらえれば、いいではない。
師匠は、言っていた。
『新人は、笑いを取らなくていい、基本をしっかりと身に付けて欲しい。』
深い。
ま、私は、もう新人という肩書きは付かないわけだから、
基本を崩さないよう、メンテナンスをしながら、
やはり、常に新しいものを仕入れ、体に馴染ませ、落とし込みをする。
そのルーティンを粛々とするしか、他に何もない。
なんか、、、見るべくして、見た、いや、神からの訓示だったようだ。
『魅せる』という事は、これは芸人なら、一人ひとりが考え、自分の中を見つめ、昇華させ、見つけていくしかないと思う。
だから、ここでは「こうだ」という事は書かない。(笑)
○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:*
また、なぜ、今若者が寄席に集まるようになったのか??
落語家がTwitterなど使い告知をする。
そして、興味を持った人が見に行き、更にTwitterに感想を書く。
その感想を読んで、その落語家に興味を持つ。。。。
その連鎖だと言う。
私もあちこちSNSはそういう意味では告知、営業、宣伝ツールである。
このblogもしかり。
blogを見てくださる方は、SNSで繋がってる人より、より自分に関心を持ってくれているんだと思いますが、有り難いことだと思って、こうしてblogは書くようにしている。
昨今、自分も大人になって(笑)、言葉も選んでるうちに書いたけど消した、という事が多々ある。
批判とかというより、判断として私見は書きたいと思っている。それも一つの発信であり、何か見た人の機微に触れて、inspireであれば幸甚と思っている。
音楽も歌もそして、個人の発する言葉も「表現」だと私の中ではある。
SNSは時々、辟易する時がある。多分、無差別にTVと一緒でSNS開けば「見せられる」感がある。読みたくない字面が並ぼうと友達になっていたら、見えるのだ。
私のように、SNSが情報ツール、宣伝ツールとしてる「来る者、拒まず」的なスタンツの身には時に辛い。
偉そうに私見の押し付けも多い。勘弁してくれ、と思う。
だから、言いたいことはblogと思っている。
私は、blogを読んで、時にクスっと笑ったり、ほっこりしたり、
なるほどね、そういう考えもあるのね、と思ってくれれば、と思っている。
ネット社会も私も既に20年のキャリアだ。それなり、何周もしてSNSの賛否、酸いも甘いも見てきた。でも、ネットの中は、生ものだと思う。怖いね。
自分は、身近な人としか繋がってない、という感覚で、私のような不特定多数と繋がってる人のところに書き込みをされると、温度差を感じる。
それを見た人がどう思うか?私はその遠いところの人のことも考える。
私も遠い人の書き込みを見て、身内的、個人的なことを見ると引く。ある程度の距離で静観してる。昔のネットと、今は違う。だから、そういう事もSNSには書かないようにしている。
やはり、、、
だから、それには、本人の情報量や判断力、文章力や表現力、そして説得力かと思う。
常に私は、「面白い情報」はないか?と探している。
あ、話がズレた。
今日は「練習は人を裏切らない」という、大先輩のお言葉を思い出し、
練習量が足りないことへのジレンマと闘う。
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