【読書】「諦める力」(為末大著)
2ヶ月待ちで図書館から借りました。(笑)
結構な人気と言えますね。
為末さんと言えば、400mハードルの元陸上選手。
「諦める力」というネガティブなタイトルが、訝(いぶか)しい。
なので、読んでみることにしました。
諦める=明らめる
仏教で、真理・道理を明らかにして見極める。という意味があり、諦の字は悟りの意味があるようです。
今、余り聞きませんが『諦めの境地』と使いますね。
これは、ここからの語源でしょう。と思い出した次第です。アハハ。
為末さんは、中学時代から頭角を現し、陸上ではやはり100m走が花形と言えますが、目指していたものの、怪我も多く監督のススメもあり400mへ転向した経緯があります。(本著より)
従って、100mを諦めた、、、という気持ちが根底にあると思います。
しかし、彼は「勝ちたかった」。その目的のために、手段を変えた。と言っています。
「手段を諦める」ことと「目的を諦める」ことは違う。
と言っています。目的さえ諦めなければ、手段を変えるべき、と。
手段と目的、目標と目的が、いつしかクロスオーバーして、自分が何をしたいのか、何に向かってるのか、何をすべきなのか、分からなくなります。
まだ本の序盤なのですが、、、、
私の持論ですが、為末さんは根本がネガティブかも。(笑)「ネガティブ故の理屈っぽさ」を感じます。彼を否定とかそういうことではありませんからね。
この理屈っぽさが吉と出るか、凶と出るか・・・・
私は「大成する人は、楽天的だ」と思っている。
また、本著の中で「憧れの人」を持つことの危険性を説いていました。
400m走の人が100mの人のイメージを持って走っては、危険だと言っています。
これ、根本理論が違う。
あくまで、これはメンタル上の部分だ。
高校生でもトップアスリートになれば、それなりのトレーニングをしている。
強化選手としてトップアスリートのトレーニングのチャンスもあると思う。
そんな中で、間違った方向を向くことは、少ない。
400mの人が必要な筋肉をつけるためのトレーニングは分かるはずだ。
スティーブ・ジョブスに憧れて、彼の真似をしても、扱いにくい人になるのがオチと書いていた。
余りに表面チックな表現かとも思う。(笑)
私は10代の人に言いたい。
子供の可能性は、未熟(未成熟)故に無限であると。だから遠慮なく「模倣」して欲しい。憧れるもの、やってみたいこと、貪欲に挑戦し吸収し、色んな幅を広げていき、選択肢を持って欲しい。
人生は、選択の連続だ。
勝ちたい人間は、その中で勝てる道。
生き残りたい人間は、生きれる道。
好きで仕方ない人間は、好きな道を選べ。
誰の責任でもなく、他人が薦めたものでもなく、自分の責任において決断しろ。
人のせいにして、何の解決もしない。
為末さんは、無限を否定してる。
しかし、私は、アプローチとして、そこを否定する。(笑)
「私にはこれしかない。今以上に努力を続けていれば、いつか成功できるはずだ」→努力すればどうにかなるという考え方だと、成果を出せないままズルズルと続けてしまう。「やればできる」は違う。
と言っています。
私から言わせれば(笑)、少なからず「仕事」においては、その仕事が向いてなくても、嫌いでも努力すれば「それなり」にこなせる。生きるため、とやってる人だってこの世には沢山いる。その中で「経験」がモノを言うことがある。仕事=生きることに似ている。だから、向いてるかなど、考えずやってる人も多いはず。
ただ、経験から音楽やアスリートは、上記の理論と少し違う、、、と思う。(笑)
実に難しいというか、私の中にあるリーマンの理屈にはそぐわない。アハハ。
リーマンの経験値など、役には立たない。と実感した。アハハ~。
深夜放送で、「今でしょ?」の林修先生が、成果というベクトルに対して、時間と何だかでグラフで説明してた事があります。ああ、肝心な事を忘れてる。
要するに、必要な事を必要時間やることが、成果だ。と。
違う事を無駄に時間かけても成果など出ない。
勉強も、受験に出ないとこを勉強しても結果は出ない。と説明してました。
音楽だってそう。どこが苦手なのか?何が必要なのか?歌では?その楽器では?とちゃんと理解し、何を埋めていく作業が「成果」となるか、、、それが必要ですね。
私たちの多くは、「無駄に」時間を削っている、かもしれません。
と、彼のコメント否定し続けておりますね、あたし。。。。
根本がネガティブかな、、、為末さん。(笑)
読んでいても、持論がムクムクって、、、アハハ、しますね。
読んでいて前向きな気持ちになれない、「視点の変更」を言ってるんでしょうが、そんな気持ちになれないのは、、、彼自身のオーラだな。(笑)
ま、全部読んでみますけど。
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【マンガ】お気に入りの三選(2021.05.15)
- 【Party】畠山健二氏100/100を祝う会(2)(2019.10.12)
- 【Party】畠山健二氏100/100を祝う会(1)(2019.10.12)
- 【読書】「本所おけら長屋」13巻、読了。(2019.08.04)
- 新刊発売までカウントダウン!(2019.07.27)
コメント