【読書】白州次郎
「白州次郎 占領を背負った男」(上・下) 北康利著
白州次郎氏は、数年前にNHKでドラマがあって興味があったのですが、昨年、吉田茂の本を読んでやっぱちゃんと読みたくなって、図書館で借りました。
まだ途中ですが、既に色んなことを考えます。
一つに、大政奉還後、武家制度が廃止になったが、
貴族・皇族などは昭和初期には歴然と残っていて、
本当に破格な「金持ち」というのは存在したんだな、、、って。(笑)
白州次郎氏のような人物は、「金持ち」だから作られた人格なのか?など色々想像してみるのですが、当時の日本の風潮には合わない、言葉通りの「型破り」の気質を本質的に持っていたんでしょうね。
実に魅力的な人物です。
ただ短気だし、思った事は言う、それ以上に自ら行動するバイタリティーは抜群のようで。
しかし、それは人に対して義理堅く、情に深く、戦時中にも知人を家族まとめて面倒見たり、それが政治の世界でも抑留された身の方であろうと尽力を尽くすわけだから、、、
人を見る目、先見の目ってのもすごくて、正に人脈が時の金(そんな言葉はありません、アハハ)みたいな、、、
そして、今の時代には残念ながら、本当の「金持ち」というのは出てこないんでしょうね。そして、気骨で信念の男というのも、なかなか出ないでしょうね。
ちょっと話が変わりますが、
先日さんまさんのTVの「ほんまでっか」に田原俊彦さんが出てて、
教授の先生から「田原さんの明るさは時代が後押しをしたんだな、マッチしてたんだよ」と言っていた言葉が印象的だった。
80年代は、正にバブル時代の渦中で、浮き足立った時代だ。
だとすると、やはり時代、時代に必要とされた人物ってのはいるんだよね。
吉田茂に必要だった影の立役者、白州次郎は正に時代の人といえる。
白州次郎氏の人物相関図を見てると、もっと興味が沸いてきた。
だって、ほんとにすごいの。
細川元首相の家族もそう、皇族とか昔の華族・貴族とか、あの競馬の「有馬記念」の有馬氏とかさ、色々出てくるわけ。
私たちは、1000年2000年前の歴史は勉強するけれど、
この激動の150年の歴史が正に今の地球を、日本を変えている。
近代歴史をもっと勉強すべきだと、改めて思っている。
学生時代には感じない、「学ぶ楽しみ」「学びたい気持ち」は今の方が強い。
私個人が思うテーマ「日本の戦後処理は正しかったのか?」というのがあります。
靖国の問題や、現代日本人の気質や国民性への影響とか興味があります。
そこから、日本人のアイデンティティやどう海外と向き合うか、が見えてくるはず。独自の道を歩みつつ、単なる外圧を受け入れるのが納得いかないんですね。ま、日本は、哀しいかな、ペリー来航からして、外圧の歴史なんだけどね。
それが、今後の日本の進む道を模索する一片になる気がするから。
だから、吉田茂に興味があり、戦犯となった東条英樹氏などこれから読み進めていこうと思っています。
それ以上に、もっともっと「本当の魅力的な人物」が出て来て欲しいのです。
政界にも芸能界にも。
今、図書館には2冊「ご用意できました!」と待ってる本がある。
なんで、こうタイミングが重なるかな~。。。
あああ、頑張って読まないとっ。
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