大人になること
時々、思うことがある。
「今の子供たちは、本当に大人になりたい」と思ってるのか?って。
今や、ニートが溢れ、社会に馴染めず、親の庇護のもとで家にとじこもる。
そんな人たちが、大人や社会や自分の未来に「希望」や「夢」ってあるんだろうか?って。
私が子供のころ、漠然と「大人」への憧れがあった。
「金を稼いだら、こうしよう」とか「大人って勝手でいいな」とか。(笑)
大人になって、「責任」の重さを知って現実を知るんだけどさ。
年の離れた兄弟にビール缶を出され「飲んでみる?」なんて、大人のいたずらの相手して(笑)、美味しいと思わなかったけど、飲める口なんだ、、、と自覚したり。アハハ。
最近のニュースで、焼き肉屋の「ユッケ」での食中毒がありましたね。
あの中に、誕生日祝いで大人が子供にユッケを与えての食中毒がありましたね。
大人の認識不足という責任問題を感じたのと、
子供が大人と同じものを食べるということにも疑問が沸いたんです。
姉が昔「自分の金で好きなだけケーキを買って食べてみたかった」と言ったことを思い出す。で、丸いケーキを3/4も食べたって聞いて、胸焼けしたっけ。(笑)
私は、兄が深夜の勉強で夜食に母が作ったラーメンを食べたどんぶりを朝見つけた時(笑)、大人っていいな、、、とかなんかそんな事を思ったっけ。
そうやって「大人になってからすること」ってのがあった気がする。
だから、「早く大人になりたい」って思ったりもしたのに、、、
今の子供は親に与えられ、大人になって何すればいいの?なんで大人になるの?なんて、良く分かんない質問が出てくる時代でしょ?。
CMの中の歌に「親孝行が分からない~♪親孝行の仕方がわからない~~♪」って聞こえて、言葉が無かったです。仕方って何?とか、嫌なCMソングだ、、と感じたのさ。
これは、大人の責任であり、哀しい現実だと思う。
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バブルより前だけど、ある雑誌で「上等な大人になるために20代で何をすべきか」ってテーマだった時に買った号が1冊保存していた。
当時その後に、20代に、30代に、何をすべきか、みたいな単行本が流行ったんだけどさ。
雑誌は、そんな時代の先取りをしていたんだよ。
そして、雑誌はその使命を担っていたんだよ。
『いいものを自分で買って、使ってみなければやきものの良さは、わかってこない』(栗崎曻:挿花家)
『いろんな舞台を向き合っていると、自分のことが、少し見えてきたりする。』(蜷川幸雄:舞台演出家)
『懐石も屋台も小料理も経験して、身についてくるのが本もののマナー。』(田村嬉世子:懐石つきじ田村女将)
『旅のためには、仕事も、恋もすてられるのが、20代の特技』(岸恵子:女優)
『本を読んで来たか、まんがだけで来たか、30代で顔にあらわれる。』(高橋源一郎:作家)
『白に始まって、柄ものに手を出して、白に終わるのが、洋食器のフルコース』(三国清三:オーナーシェフ)
『大人になるまでに、人生も、男の口説き方も、キスのしかたも教えてくれるのは、映画』(おすぎ:映画評論家)
『ブルースも、ジャズも、ファドも、ロックも、クラシックも全部のめりこめる時代』(三枝成章:作曲家)
『味がわかるためには、フォアグラも、豚足も、チコリも食べて、味わって舌で覚えるしかない』(壇太郎:CFプロデューサー)
『好きな絵が一枚見つかったら、それは、絵がわかったことになる。』(長谷川智恵子:画廊ディレクター)
『ただひたすら飲んで、ぶったおれて、二日酔いになって少しずつ酒がわかってくる。』(田村隆二:詩人)
『恋をして、別れて、傷ついて、傷つけて、経験をつんでも、それでもわからないのが男と女』(森瑤子:作家)
テーマに掲げてるのは、時代も感じるけど、不動のものがそこにはあります。現代社会の中で経験することが、その人の財産となり、何が自分を豊かにしてくれるのか、、、金や時間を費やして得るものとは、、、本当は何なのか?
ま、そこから時代は物欲へと既に加速してたんだけどね。
自分で、それを取りに行きなさいってことなんだ。
他人が、親が与えてくれることじゃない。
自分で見つけるから、自分なりの価値観が生まれ、その価値を見極めるために更に費やすわけで、親や他人に依存した中で自分の価値感など生れない。
将来に夢を持てないのは、社会のせいじゃない。
悲観したり、自分のことを他人任せにしてるその心が「創造」しないんだと気付いて欲しい。
いい歳して、夢を追い現実離れした「ハブル崩れ」(笑)も問題だけど、自分に責任持って生きてるなら、誰にも批判することは出来ないよね。
子供は身近な大人を見てる。一番に親、次に祖父母など親戚、そして学校などの教員、関係者。
心が自立した大人がいないと、子供だって依存したり、人のせいにすることしか出来ない大人に成長する。
体はある程度、数値なりで体力や筋力測定が出来るから、体力アップって出来るけど、心を鍛えても、どう鍛えられたかなんか、測れない。
でも、今も昔も、心を鍛え、磨かないと、、、より複雑な社会や人間関係を生き抜けない。男と女は一番学びやすい人間関係であるのに、今は恋愛をしない20代が多いんでしょ?
この雑誌、久しぶりにめくってみて、今も一線で活躍してる方たちが、20年も30年も前の雑誌でコメントしてるんだね。(笑)なんか、、、そっちでも感心しちゃった。
facebookで三枝さんとお友達になってるけど、、、(笑)
このblogは見ないだろうな、、、
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