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【TV】スーパーオペラレッスン(8)

2/25(金)スーパーオペラレッスン(8)

★「カルメン」(ビゼー)
   第二幕 花の歌「おまえが投げたこの花は」
★作品39 「リーダークライス」
   第4曲 「静けさ」(シューマン)

●第二幕 花の歌「おまえが投げたこの花は」(テノール)

受講生に、「どんな歌手が好きなの?」と聞く。
-アラーシャ・パヴァロッティ・ジーリなど。
往年の名歌手の名前ですね、と苦笑。

-ニコライ・ゲッタ75歳の頃を聞いた事があります。
キレイな声の持ち主でした、と語る。

-不必要に力任せに歌わないこと。
力任せのフォルテだけでなく、ピアノで歌う事が重要です。

(高音を出す時)
-声を強引に引き上げない。(♭気味からすくう感じ)
音楽の運びに気を取られて、声が緩まない様に。
最後まで歌いきってから、たっぷり息を吸い次に移ります。

受講生は、前傾になりやすいので、
-首を緩めて、固めない。
口のポジションをチェックしましょう。
陰影をつけましょう。口のポジションは、母音ごとに変化させる。
「イ」「エ」のポジションを確認。

-高音時の引き上げの癖は、
舌を引き、高音を出そうとせず、素早く飛び上がります。
舌は突き出したまま、音を横に広げる。その方が楽に歌えます。

胸から音を押し出してはいけません。
声が自然に流れ出るようにすれば、よく響きます。
胸壁で声を体から押し出す動きが、実感できると思います。
(腕立て伏せのようなしぐさをして・・・)

-今回、学んだことを3つ上げてください。
1高音の出し方:「エ」の母音で、口を横に広げ、舌を突き出す
 体の内側は下へ支え、上には広げません。
 今は若いからいいけど、10年も経つと歌えなくなります。
2正しい姿勢を身につけた
 前傾の癖。頭を引き、頭のポジションを前に出しすぎない様に。
 声を前や下の押し出さず、後ろへ流すのです。
3リラックスして歌う
 あなたらしく、自分を役柄に組み入れましょう。

-(受講生)いつも声の方が心配で、二の次でした。
あなたが??と、バーバラは驚嘆する。
・練習やリハーサルが終わったら、思考のスイッチを切りましょう。
 本番の直前にスイッチを切り、何も気にせずただ歌う。
 音楽が体を通って流れに任せるのです。それは、コーヒーフィルターみたいに。

-(受講生)声の送り方も学びました。
「ボエーム」の決めどころ、高音の「スペランサ」と歌う部分を
見て欲しいとお願いする。

見事歌い切る。(聴衆から喝采の拍手)

●「静けさ」(ソプラノ)

(受講生の特質を見て)
-ほおを高く上げ、明るい声で子ネコの様に歌ってみて、
と歌詞を「ミャ、ミャ」という言葉で歌う。

-私たち歌手は、洗脳されいます。
 絶叫する他のかゆに洗脳されてしまう。
 暗い声で歌わせたがる教師にも、洗脳されてしまう出来るだけ、
 自分の声で歌ってください。
 若さを大事にしなさい。
 他人のまねでなく、自分の声を出さなくては勝負になりません。

-声がこもってしまった時は、
 両手を耳の前に当てる。(手の甲を客席に見せる形)
 顔の前に出た音も頭の内側の音も聞かずに歌うのです。
 これで、聴衆が聞いてるのと同じ声を聞けます。
 喉に声が引っかかると感じたら、試して下さい。

あなたは、明るい声で歌う声があなたらしいのです。
自分らしく歌ってください、という意味あいを伝え、レッスンは終了。

なかなか、深い話です。
基礎的発声の根幹なのですが、上記の言葉を丹念に鍛錬し続けること。
歌手には、それしかありません。
ああ、ほんとに歌うとは、奥が深いです。

私も声量増加と共に、ついつい絶叫系になりがちですが、
それがシンガーではありません。
見栄えは派手に見え、すごい、と思わせがちな「悪しき歌唱法」ですね。
「気負いのない自分らしい歌い方」それが、唯一無二でありますね。

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