スーパーオペラレッスン(5)
2/4(金)22:25~ 「ボエーム」(プッチーニ)
第2幕「わたしが町を歩くと」 ムゼッタ役(イスラエル出身・ソプラノ)
最初にレクチャーなしで彼女の歌を聴いた時の私の印象は、声がキンキンしてて何を歌ってのか言葉が聞き取れない感じだったのです。
講師バーバラ・ボニー氏がムゼッタという人物を解説します。-
(ここでは、優しい女性で容姿が美しく人気者だった)
優しさを引き出すために、「sweet」という言葉で、アリアを歌わせます。優しい声で歌いましょう。
sweetの「イ」の母音は、口は横に広がる。歌った後で、ささやかな試みですが、sweetの意味を声と態度で表現させたのです、と。sweetな感じが、まろやかさを生んだ。専門的に言えば、倍音が増えました。
-「エ」の母音が軽くなった感じがする-(受講生より)
「エ」は横に広い母音。縦に広げるのは正しくない。「エ」の母音に旋律がついている理由は、オーケストラも貫ける、響きにするため。この響きがなければ面白くありません。
これに異を唱える教師もいるが、多くの場合は明るくするほうが楽です。
母音にメリハリを。何の母音か分かるように、「ア」「オ」「ウ」を区別して。
-(アリア後)「ア」の母音とは違う声が聞こえる-
こもる感じ。舌を出して出る音質。舌の奥は高く持ち上げ、舌先は前の方へ下げて。さもないと、口内の谷間が減り、のどが詰まる。谷間から奥の軟口蓋を通って、上から戻る菅が詰まるのです。「オ」も同じ。
-ムゼッタ役を更に解説-
(ここでは、その容姿を自慢すれど、ロドルフォの気を引こうとするが上手くいかない)
ピアノの上に座りアリアを歌う事を要求。奔放に解き放たれて、自由に歌う事を要求。
実に魅力的でした。歌い方のことは気にしないで。声とは何の関係もありません。
声もオーディションでは、25%重視されません。50%重視されるのは個性、残りの25%は容姿。まず半分の50%重視されるのは個性であって、声ではありません。
何をどのように表現して、どんな言葉で送り出すかが重要です。自分を好きになり自分らしく才能をぶつけましょう。
50% is your personality, 25% counts is where your look.
50% is who you are, not your voice, not your voice.
What is sharing, how you can show, you can send the words.
Go for it, love yourself, strike your stuff, you know?
若干英語の単語違うかな?(笑)
これは、和訳よりも英語のまんまの情感をそのまま感じ取った方がいい、と感じました。のどだ、あごだ、となるとヒアリング弱いですが。アハハ・・・。
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色んな技術を習得し、その上で最後は自由に自身を解き放ち、個性を持って表現すること。そこに本来の真髄があるのだ、と教えられます。
これを踏まえ、これからのライブに生かしたいですね。
頑張るぞーっ!
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