スーパーオペラレッスン
魅惑の番組が登場。
NHK教育 金曜22:25~22:50(再)翌週金曜5:35~6:00
http://www.nhk.or.jp/program/lesson/
オペラ歌手 バーバラ・ボニーさんによる、
公開クリニックである。
私は、声楽経験はないが、出す音域が違うが、
発声という事では体の使い方は同じだ。
表現するという意味では同じだ。
大変興味があって、心待ちにしていた番組だ。
もう、、、若干興奮気味なのですが。。。(笑)
歌手の人は必見です。いや、必須です。(笑)
見た方がいい。(笑)絶対、勉強になる。
今日はバリトンの方(男性)で、プッチーニ「ボエーム」より、
ショナール役の冒頭の部分を歌っていました。
バーバラは、『巨匠の真似ではなく、自分の声で歌う事』
と言っています。
オペラですから、そのまま内容を要約して書くと、
・自分らしい役柄を選ぶこと。
色んな役があるけれど、合っていない役をやらないこと。
自分らしい役を100回200回とやったっていい。
その都度新しい経験をし、新しいを出会いをしていくのだから。
・自分を出していい。
演出家は自分を出す事を嫌う人もいます。
しかし、自分と役柄が融合して、本物の人物になるのです。
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私の立場で、咀嚼すると、
自分に合った曲調・曲ってのが、あります。
4ビートの乗り方やスウィング感も千差万別で、
善し悪しとは関係なくあります。
だから、その「自分らしさ」の中で、上達するよう、スウィング感がちゃんと出るようにレッスンが必要だと思えます。
特に、ジャズは自己主張ですから、
「これが私です」という事を持たない人の唄は、カラオケになりますね。プロとして、何を表現したいのか、そこを持って歌いたいし、表現したいと感じます。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
このバリトン歌手の方へのアドバイスになり、
・手ぶりはしない事。
手ぶりで表現するのではなく、それを内面に貯めて
体そのものでアクセントをつけるように。
手ぶりでアクセントを取ってはダメ。
バリトン歌手「むしろ拘束された感じがして、表現が不足してるのはないか?」と感じると言っていました。
バーバラ「手ぶりに神経が言って、声そのものに表現が不足します。動きすぎないこと。内面の動きを歌で表現しましょう。あくまで、内面とのバランスが大切です。」と。
・目線は上
ついつい練習の楽譜を追うせいか、目線が下がるが、観客への目線は上。
・心を込めて、役になりきる。
心を込めて歌うと伝わります。
・「イ」の母音の音色がこもってる。
母音の明るさが必要である。
あごを引きすぎない様に。目線と共通して、上げるようアドバイス、手を差し伸べていました。
「イ」「エ」などの母音は面白さを増させる事の出来る母音である。
ここで、発声の練習をしていました。
ここはとってもリアルでした。
・顔と目は笑うこと。
目で表現すること。
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確かに、ポップシンガーでもやたらと高音で手を上げる人いますよね?私も気になりますが、、、(笑)ジャズ系でもいますね。
本来は、その分を内面に貯めて声にエネルギーを込めなければ、いけないのだと痛感しました。
母音については、
英語も共通していて、言葉によるグルーブ感は母音にあります。ちゃんとそれを言うか言わないかでは、表現が違います。
そこらへんが分かってくると、母音でアクセントを付けやすいことが分かってきます。ジャズはこう歌わなきゃという形はないので、より自由に自分らしい言葉を語るという観点からは、非常に有効だと私は感じています。
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改めて、冒頭部分の歌が終わると、
アドバイス前とは違って、手ぶりも少なくなり、
声に重厚感が増し、言葉、歌に集中して聴こえてきました。
何より、彼の歌の「fun」が感じられました。
最後にバーバラが、
プロは楽しく歌う事を忘れてはいけない、と。
ついつい、新聞や評論家の評価を気にしてしまうが、評価は二の次でしょ?と、クリニック参加者へ聞いてましたね。アハハ。その境地に行くまでが大変ですよね。やってる人にしか分かりません。
歌を楽しみ、最善を尽くすのみ。
と言って、番組は終了。濃かった~~~~。
もう夜中だけど、歌いたくなるよ。(笑)
ああ、もっと練習したい、もっと、、、もっと。。。
改めて、基本をしっかりと持ちたいと思います。
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