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【本日の一冊】「みえないかたち」 吉岡徳仁著

「みえないかたち」 デザイナー吉岡徳仁氏。

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デザイナー・・・・。

私にしてみると、一番分かんない業種。(笑)

なのに、数ヶ月前にTVで彼を観て、ふと疑問に思ったのだ。

『「あなたは一体何のデザイナーなんですか?」とよく聞かれる質問である。工業デザイナーなのか、家具のデザイナーなのか、空間デザイナーなのか・・・・それも答えに窮してしまいます。というもの、結局のところ、自分がつくっている「もの」がまず何よりも先にあるからです。』 (著書内より)

なるほど、、、。

彼の言葉一つ一つがものすごく、共感し、共鳴するものを感じて、それは、自分と同色・同系色のような感覚だったのです。

だから、ものすごく興味が沸いて、今やっと図書館から借りれて読んでいます。

作品の写真も多いので1日で読めそうです。

『作品の新しさ、斬新さは、かたちではなく切り口に宿ります。新しい素材や技術が、新しい「切り口」をもらしてくれることはままあります。しかし、新しい素材が、つぎに新しい「切り口」をもたらしてくれるかといえば、そうとは限りません。多くの場合は、それは、単に技術の新しさでしかなく、必ずしも作品の新しさとはならないのです。

新しい技術は1年も経てば、すぐに古いものになってしまいます。ですから、その技術を見せるためだけにあるようなデザインは、結局のところ一時のトレンドしかないわけです。』 (著書内より)

上記の、「デザイン」を「音楽」という言葉に置き換える事が出来る。

『それまで椅子でしかなかったものが、オブジェとして「アート」となった瞬間に、好きとか嫌い、あるいは審美性だけで評価されることには、とても強い違和感を感じます。

その一方で、どっぷりとデザインに浸かって「いつまでに、いくつ生産して、何個売れました」といった、産業の歯車になってしまうのも何か違う。

つまるところ、自分はデザインとアートの中間のグラデーションのなかのどこかにいるんだろうと思っています。』 (著書内より)

どの側面から彼を切っても(笑)、金太郎飴のように、同じものは出てこないし、何かの定義に、カテゴリーに属さない、、、そんなもやもや感を自覚し、肯定してる。

一見、「はっきりしない」が「個性がない」ではなく、括れないという事が強味であるという彼のその生き様が、仕事が、、、、私は、とても共感したのだ。

彼そのものの物腰も実に穏やかで、いわゆる「カリスマ」みたいな、デザイナーという肩書きに限らず、制作過程で否定的な喜怒哀楽が見えたり、横柄さが出たり、とかありますが、彼にはそれがなかった。

彼の中での「葛藤」が、、、実は見たかった。(笑)

そういう意味でもとても興味の沸く人に出会った。おほほ。

『アートの人はデザインを批判するし、デザインの人はアートを批判する。でも、そんなことは本当はどうでもいいこと。(中略)ある分野の中での善し悪しを論ずる事は、専門家同士の内輪話としては面白いのですが、自分のいる分野を、他と比べてどちらが優れているかなんて論じ合うのは、全く意味がない。

同じ比較をするなら、視覚アートとデザインを比べるよりも、むしろ音楽や匂いといったものを比較する方が、遥かに多くの事を考えさせてくれる。

それ自体は目に見えないものなのに、それによって人の心が動いたりするのはなぜなんだろうと考えると不思議に思えてくる。』 (著書内より、文体も省略あり)

私も、見えないものを、、、かたちにする・・・・・なのだ。きっと。

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