本から広がる創造の世界
’98年の国際児童図書評議会にて、
美智子皇后が語られた
「子供時代の読書の思い出」の一節です。
生まれて以来、人は自分と周囲との間に、一つ一つ橋をかけ、人とも、物ともつながりを深め、それを自分の世界として生きています。この橋がかからなかったり、かけても橋としての機能を果たさなかったり、時として橋をかける意志を失った時、人は孤立し、平和を失います。この橋は外に向かうだけでなく、内にも向かい、自分と自分自身との間にも絶えずかけ続けられ、本当の自分を発見し、自己の確立をうながしていくように思います。
この言葉を読んだ時、「Bridges」の曲を思い出した。
私は、この曲との出会いは、伊藤君子さんのライブで聴いた。
「Bridges(Travessia)」 (BGMにどうぞ)
http://www.youtube.com/watch?v=vCfGvlDrB9o&feature=related
皇后様は、自分が幼少の頃、外国語は敵国の言葉として禁止されていた、、、と事実とは言え語られていて、ちょっと驚きであります。
そして、最後に皇后様は、
子供達が、自分の中に、しっかりとした根を持つために
子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が、痛みを伴う愛を知るために
そして、子供達が人生の複雑さに耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。
と。
「平和の道具」
それは、一見宗教的な言葉に聞こえそうですが、
とても印象的で衝撃的な言葉だと思います。
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