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ショパン

「のぶカンタービレ」(辻井いつ子著)(アスコム)

タイミングよく、図書館から回って参りました。

これまた2~3日で読み終えました。

2005年9月、ショパンコンクールの出場がテーマに書かれた本。

「ショパン・コンクール」名前は知ってるけど、

その世界の人でなければ、その名誉もその重さも分かりません。

伸行さんを指導してた先生の言葉があります。

「ショパン・コンクールはテクニックだけでなく、ショパンをどれだけ理解して弾いているかということが大切。すごいヴィルトゥオーソ(華やかな演奏技術に優れた人)でも落ちる」

「ショパンは本当に難しい。少々の音楽的な才能があったところで、どうにもなりません。卓越したテクニック、プラスその上に巨匠のような器をもっていなければ、素晴らしい演奏はできないんです。」

読んでいて、めまいがしそうになりました。アハハ。

コンクールそのものが国の威信をかけたような部分もありますが、その作曲家を、曲をどれだけ理解するか、、、という観点さえ、どこまえ解釈出来るのだろうか?と、私の頭の中でグルグル回っています。

17歳で出場したノブくん。中には27歳の方もいる。10年という時間の差は人生経験の上でも多きい。それをどう埋めていくのか、、、みたいな部分もありました。

コンクールは過酷だ。

でもコンクールが全ての指標のようだ、、、

このコンクールに出るまでに振るいにかけられ、さらに1ヶ月もの滞在を余儀なくされるという意味では、単純に経済的振るいにもかけられるという事だ。

・・・・。

なんか言葉がありませんね。

いずれにせよ、「音楽的解釈の仕方」という点において、私はクラシックを通して何か感じようとしている事は間違いありません。

200年も300年も前の楽曲を、当時を再現するかのごとく演奏する事の意味、そして今も音楽が演奏され続けるという事は、それだけ300年前にも関わらず優れた楽曲なのだ、という事が言えるし、それだけすごい作曲家が300年も前に存在したのだ、という事実に改めて驚く。

音楽の成熟度が早かった、、、高かった。。。

なのかな~、、、と感じたり、考えたり。(笑)

音楽って、、、深いですね。

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