初カツオ、ならぬ・・・・初落語
三遊亭楽太郎さんの独演会へ行きました。
落語、、、初視聴でございます。
今回のゲストは、歌丸さん。
スーパーコンビであります。
楽太郎さんの高座を観たいと思った数日後に、師匠の円楽さんがお亡くなりになり、なんとも悔やまれました。
最初に、歌丸さんと楽太郎さんのトークがあって、笑点と変わらない楽太郎さんの「歌丸いじり」があって、場内笑いにあふれました。
前座のように出てきたのが、楽太郎さんの弟子、息子でもある一太郎さん。
「じゅげむ、じゅげむ」の噺でした。
それから、楽太郎さん。
●宗論:米問屋の息子が、キリスト教に目覚めたと説教する噺。
軽快で、色んなところに遊びを入れることが出来そうな箇所があって、笑いっぱなしでした。面白かったです。
次に、歌丸さん。
演目名が分からないのですが、可愛がってる弟子が嫁とデキてしまうが、その罪悪感から主人にそれとなく話すものの、気付かない、という噺。
歌丸さんの年齢で、こういう色ものを話すというのは、味わいがあって、下世話にならないところが、人間性ですな。
そして、後半は、楽太郎さんの高座。
●芝浜
これは、円楽師匠の十八番であり、先日追悼番組で大筋を知っていたし、師匠の噺っぷりも見てたので、楽太郎さんの芝浜はどうなんだろう?と思いながら噺を聞いていました。
人情話の円楽さんと言われただけあって、TVで見ても引き込まれるものがありましたっけ。
芝浜は、酒飲み仕事しない亭主が大金を拾ってくるが、嫁が嘘をついて「夢」でも見たのかい?と言って、そのあと一生懸命仕事の精を出し、人としての在り方を魅せてくれる噺。
妻が夢のせいにした嘘を亭主に白状するのが大晦日、ってこともあり、最初のトークで歌丸さんが「師走と言えば、音楽では第九、落語では芝浜」が定番になりましたが、、、と言っていた。
うまいな、どうも、、、と思ってしまった。アハハ。
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ジャズと落語は似ている。
とよく聞くが、改めてそんな視点でも見ていたのですが、
しいて言えば、そのライブ感であったり、間(ま)の取り方、枕(冒頭)でお客の反応を見て、自分との間合いも取り、、、実に落語の世界は深い。
同じ噺でも人によって違うし、落ちが違ったり、、、そういう意味では、ジャズだってエンディングは人によって違う。長くもなれば短くも演奏、歌う事も出来る。
ライブ感で言えば、
高座になれば、当日まで何を話すかも決まってないし。
枕で何を話すか、、、
楽太郎さんも歌丸さんも知的なんですよね。
現代の風刺、世相を上手に皮肉りながら、
時にへ~、とか、そうか、、、とか思わせながら、
上手に本題へ入っていく。
私は子供ながら笑点を見て、頭のキレるすごい落語家だ、と強烈な印象でファンになったのが楽太郎さんだった。そして、世相で噺をする歌丸さんが好きだったのだ。
全く、シブい子供です。(笑)
芸ってのは、年輪と共に「いぶし銀」のごとく輝くって事が、
本当に分かってきます。
最近、人がやらない噺をやろうと覚える歌丸さん、70歳超えても覚えるその姿勢には頭が下がりますが、それが芸の道。
来年もまた行こうと思います。
やっぱり、こうやって行く度に噺を覚えていけますね。
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