【本日の一冊】『甲子園への遺言』
先日から読み始めた一冊。
「甲子園への遺言」(講談社)
伝説の打撃コーチ・高畠導宏の生涯
NHKでドラマにもなったようですが、数ヶ月前に高畠さんの事をTVでやっていて、図書館の貸し出しを待っていた次第です。
35年、プロ野球の世界で辣腕を振るったコーチが、59歳にして高校教師になり甲子園を目指すのですが、就任翌年に癌を発病し、志半ばで平成16年に死去された方なんです。
その人間性の凄さを語っていたTVで興味が沸いて、本を楽しみにしていました。本の冒頭からその情熱が伝わり、読みながら泣きそうになります。電車の中で、笑みをこらえたり、涙目を抑えたり(笑)、、、
5年もかけて大学、教員免許を取得、59歳にして新しい事をやろうという、その気力。興味をそそります。
これは、バイブルとして購入しようと思います。
『高畠さんの生き方と理論、そして情熱はなにがしかのヒントを与え、やる気や闘志を奮い立たせてくれるはずです。』
『野球を目指す人も、あるいは野球とはまったく関係なくても、あと少しで夢を実現しようとしている人、暗中模索の中、もっと物事に立ち向かう勇気が欲しい人、人生そのものに疑問を抱き、真っ正面から世の中と対峙できない人、、、、さまざまな人に是非、この本を読んでいただきたいと思います。』
(本内、冒頭抜粋)
大学の勉強の中で、青年心理についての勉強ノートの抜粋がある。
<一度覚えた事を忘れないようにするには、理解をともなわない短期的記憶はたちまち忘れてしまう。理解し、記憶したつもりの中期的記憶もまた忘れてしまう。長期記憶として定着させるための方法論は、反復すること。このたった一つの方法は、反復。するように復習すること。>
<早期治療法 時間の経過と忘却率の関係 「記憶の保持率は時間幅と対数曲線を描いて低くなる」 記憶して9時間までの間に保持率は急速に低下する。覚えたつもりの中期記憶がどんどん消えていく。したがってこの中期記憶が残っている間に反復学習すると記憶の保持率が飛躍的に高まることがわかっている→しつこく復習する>
<人に話す、人に教えることは記憶を強化する次のメリットがある。記憶の強化。思い出すことで記憶が整理され、自分の言葉が聴覚を刺激する。教えることは、理解型記憶になっているかどうかチェックできる。記憶の出力確認になる。>
そうか、、、9時間か、、、
なんか中途半端な、でも何か記憶して会得したと喜んでも、翌日出来なくなってる事があったりするな、、、、と妙に納得した。
書道で師範を取得した時、大師匠の講演があって、「すぐに教えなさい」と言っていた事を思い出す。教えるとは、自分の向上につながる。と言っていた。教えるとは、自分の技術以上に知識と相手の特質を見抜く人間性も要る。大変な仕事だ。
時に私はblogに書くことが反復になっていたりする。
また、プロ野球、さらに人生そのもので大切な伸びる人の共通点を、七つ挙げた。
1.素直であること
2.好奇心旺盛であること
3.忍耐力があり、あきらめないこと
4.準備を怠らないこと
5.几帳面であること
6.気配りができること
7.夢を持ち、目標を高く設定することができること。
「豊かな人生」というテーマでこんな事を経験談を交えて講演されたら、誰だって聞きたいよね。(笑)
ま、こんな所が冒頭です。アッハッハ。
もう後半が楽しみです。ご興味ある方、是非お読み下さい。
甲子園が始まる前に調べたら、どうも筑紫台高校は3回戦くらいで敗退して、甲子園出場にはならなかったんですよね。共に教えよう、と引き抜いた先生がいるのですが、その先生の苦悩も感じます。
我が愛する小曽根真さんがよく言う「Never too late」という言葉が、静かに心に広がります。
高畠さんが好んで色紙に書いた言葉。
【覚悟に勝る決断なし】
何とも、本物の男の臭いがします。
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